イチローの名言【解説・生涯・関連本‥】ここ一番の活躍とモチベーションを高くあげる方法

    イチローは日本から世界へ羽ばたいた有名な野球選手です。2019年に現役を引退しましたが、これまでに日米でたくさんの記録を作ってきました。

    素晴らしいプレイヤーであるとともに、イチローは、人々の心に食い込む多くの名言を残しています。人生の勝負の時やモチベーションを上げたい時におすすめの言葉ばかりです。

    イチローの名言集

    イチローの名言① プロの考え方

    ⭐結果を出せないと、この世界では生きていけません。プロセスは、野球選手としてではなく、人間をつくるために必要です。

    (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より)

    If you cannot produce results, you cannot survive in this world. You need a process to make yourself not as a baseball player, but as a human being.

    プロの世界では結果がすべてですが、イチローは、結果につながるプロセスを重要視しました。

    また、その前提として「どのうような思いで取り組んだのか」という「動機」のチェックを入念に行っています。

    動機とプロセス、そして結果を生み出すというサイクルに注目したからこそ、イチローは毎年の勝利を続けることができたのでしょう。

    イチローの名言➁ 夢を実現する

    ⭐夢は近づくと目標に変わる。

    (株式会社 カンゼン「ベースボールチャンネル」サイトより)

    この言葉にはまず、夢を単なる夢想として終わらせてはならないという強固な意志が感じられます。

    そして夢を途中で決して諦めるのではなく、夢の実現に向けてひたすらに懸命な努力を積み重ねてきたイチローの、求道者のような姿が思い浮かびます。

    さらにこの言葉には、夢が近づいてきて現実味を感じるようになったら、夢を目標と置き換え、ラストスパートする力の必要性が現わされているのではないでしようか。

    イチローの名言③ 自分の志は何か

    ⭐自分自身が何をしたいのかを、忘れてはいけません。

    (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より)

    自分が何をしたいのか、それは、自分の「志」はいかなるものであるのかを問う言葉でしょう。

    志こそが、いかなるものも駒をすすめ、成功へと導く原動力です。

    イチローの名言④ 練習の仕方

    ⭐同じ練習をしていても、何を感じながらやっているかで、ぜんぜん結果は違ってくるわけです。

    (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より)

    練習を表面だけ繰り返してもだめで、「どのような思いでやっているのか」「具体的な創意工夫や発見はないのか」など考えてゆく姿勢のなかで、練習に魂が入り、直感力も研ぎ澄まされてきます。

    練習のなかに魂を打ち込むことによって、さらに、良きインスピレーションを受け、それが結果へとつながってゆくのです。

    イチローの名言⑤ 準備の大切さ

    ⭐しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。

    (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より)

    ビジネスパーソンの成功においても、準備や段取りが勝負だと言われています。

    準備を入念に行うということは、そこに魂や心が入るということであり、その熱い念いがあってこそ初めて、目標をクリアするためのスタート点に立てるのです。

    イチローの名言⑥ 自分の夢は何か

     ⭐究極の下の人も、究極の上の人も、なりふりかまわないで自分の行きたい道を進むこと。

    (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より) 

    2003年シーズン終了後の言葉です。

    他の方のアドバイスや忠告はとてもありがたいことであり、基本的には聞き入れることが大切です。 しかし、本当に心の底から自分の進みたい道があるならば、あとで後悔しないためにも、徹底的にチャレンジしてみることです。

    自己責任のもとに人生にチャレンジして本当の意味で失敗はありません。 

     人生にはいろんな局面があって自分の思い通りにはならないこともあります。たとえその時は失敗したかのように思えることがあったとしても、チャレンジを続けるならばそこからまた新しい道が開けてゆくのです。

    イチローの名言⑦ 天井を高く持て ⭐驚かれているならまだまだです。驚かれないようになりたいです。

     (『夢をかなえるイチロー力―自分に限界をつくらない豊田式メンタル・トレーニング 』豊田 一成著 きこ書房より) 

     驚かれるということは期待以上のことをしたということです。それも嬉しいのですが、それではプロではありません。

    圧倒的な大物となり、誰からも驚かれないほどの認められ方が目標です。 普通の人で目標が高くない人は、人々から驚かれることで有頂天となりますが、そこから転落が始まります。

    慢心への戒めとしても大切な名言です。

    イチローの名言⑧ 精神的な影響

    ⭐メンタルな部分が及ぼす肉体への影響は、とてつもなく大きい。

     (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より) 

     メンタルな部分の鍛錬が肉体にも良き影響を与えます。イチローは肉体を鍛えるとともに、肉体鍛錬の元でもある、メンタルな部分の鍛錬を徹底的に重視しました。 

     イチロー名言は、精神的なものを鍛えた結果でてくる美しい結晶です。 

     イチローの名言⑨ 謙虚な姿勢 

     ⭐何年、野球をやっても勉強することがあるのです。

     (『イチロー選手の言葉に学ぶセルフ・コーチング』庵里直見著・丸善 より) 

     イチローの名言にはどれも、謙虚さと努力の姿勢の大切さが満ち溢れています。慢心は大敵です。 私たちも、イチローを見習って、人生成功への道を歩んでいきたいものです。 

     イチローの名言⑩ 小さな積み重ねの大切さ 

     ⭐少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。
     ⭐小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

     (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より)

     少しずつでも前進しているということは、小さな成功体験を積み重ねてゆくということです。 小さな成功体験が、自己信頼と真の自信を深め、それがさらなるモチベーションアップにつながります。 

     人はともすれば、一挙に成功したいという衝動にかられますが、着実な努力の積み重ねが、どこまでも続く成功への道であることを肝に銘じたいと思います。 

     イチローの名言⑪ 結果が出ない時の姿勢 

     ⭐結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる。

     (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より) 

     結果が出ない時、嘆いたり慌てふためいたりするのは、普通の人です。 結果が出ない時にあきらめない姿勢を持つということは、ひとり静かに黙々と練習に打ち込むということでしょう。 

     自分との戦いです。これは人生全般においても大切な名言です。 

    イチローの名言⑫ 「勝つ」ことについて

    ⭐人に勝つという価値観では野球をやっていない。

    (元気が出るエッセー『名言の心』・meigen-ijin.comより)

    野球は相手チームに勝つことが目的ですが、イチロー自身はその奥義として、「自分に勝つ」ための鍛錬に、主眼をおいていたのでしょう。

    イチローの名言⑬ 納得した生き方

    ⭐第三者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい。

    (『イチロー選手の言葉に学ぶセルフ・コーチング』庵里直見著・丸善 より)

    他人の評価で自分を上げ下げするのではなく、自分が納得できるまで道を究めていく、真理探究の求道者のような姿勢が示されています。

    イチローの名言⑭ 壁の考え方

    ⭐壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。

    (『夢をつかむイチロー 262のメッセージ 』編集委員会 (著)ぴあ出版より)

    努力を積み重ねているからこそ、次の「壁」が見えてきます。

    一歩ずつ進んている時は平らな部分を進んでいるのであり、黙々とした前進が必要ですが、次のステップに来た時に、段違いのような「壁」が見えてきます。その時にこそ、一気に登る、成長するチャンスです。

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    イチローの人生を簡単に振り返る

    日本人なら多くの人がイチローについて少しは知っていると思います。ここで改めてイチローが歩んできた道を振り返ってみましょう。

    ・・生まれから学生時代まで

    イチローは1973年に愛知県で生まれます。幼少期から野球をやっていて、小学生の頃からエースで4番とその才能を発揮しています。全国大会にも出場したことがあり、中学卒業後は名門の愛工大名電に入学します。

    ここでも1年生の時からレギュラーとして活躍しています。2年生の時には夏の甲子園に、3年生の時には春の選抜甲子園に出場していますが、いずれも初戦で負けています。素晴らしい才能はありましたが、甲子園ではチームとしてあまり結果を残せませんでした。

    ・・日本プロ野球に入って

    才能を認められたイチローは、オリックスにドラフトで指名されます。ですがその指名順位は4位で、今のイチローを考えると低い順位です。当時はそこまでの選手とは思われていなかったようです。

    プロに入ってからも2軍生活も経験していて、決して順調なプロ生活ではありませんでした。しかし1994年、登録名を本名からイチローに変え、振り子打法によって急激に活躍し200本安打も記録します。

    その後は毎シーズン大活躍し、やがてメジャーリーグへの移籍を決断します。

    ・・メジャーリーグ時代

    2000年にメジャーリーグに移籍すると、新人としての最多安打記録を達成するなど、日本時代と同じように大活躍します。日本代表の選手としても世界一に輝くなど、野球選手としての才能をフルに発揮した時期と言えるでしょう。

    2009年にはメジャーリーグ通算2000本安打も達成し、アメリカでもイチローの名は有名になります。

    しかしそんなイチローも衰えには勝てず、引退直前にはボールが以前のように見えなくなったようです。そうして2019年、出場機会にもあまり恵まれなくなっていたイチローは引退を決意します。

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    イチローが残したエピソード

    イチローが残したエピソードを見ていきましょう。

    ・・事故で投手を断念?

    イチローは高校時代の途中までは投手でした。ですがプロ時代のイチローは外野手で、ポジションの変更には高校時代の事故が影響しているそうです。

    事故で怪我をしてピッチングフォームが崩れてしまい、投手の道を諦めるしかなかったそうです。

    ・・プロ入り直後は干されていた?

    プロになった直後から一時期は才能を発揮しますが、やがて2軍暮らしになりました。2軍に降格となった理由として、当時の監督との不仲がよく取り上げられました。監督の言うことを聞かないため2軍に落とされたという話ですが・・・

    実際にはそんなことはなく、監督はイチローを立派な選手に育てるためあえて2軍で鍛えたそうです。それが干されたと噂されてしまうほど、イチローは本来は1軍にいるべき素晴らしい実力を持っていたということでしょう。

    ・・大の野菜嫌い?

    ストイックなイメージの強いイチローですが、実は野菜が大嫌いでほとんど食べないそうです。現在はどうかわかりませんが、選手時代は毎日カレーを食べていたという話が有名ですね。

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    ここ一番で活躍くする秘訣をイチローから学ぼう

    イチローは野球史に残る名選手です。国際大会でもここぞという時に活躍し、日本だけでなくアメリカのメジャーリーグでも数々の偉業を達成しました。

    野球を通して、多くの方に夢や希望、そして「元気」を与え続けること。それは並大抵のことではないでしょう。つねに謙虚さからの出発し、たゆまぬ努力と強い精神力が、イチロー人気を作り上げてきたのです。

    時にはストイックすぎると思えるほどの鍛錬が、実績を通じて、豊かなイチロー語録となり、私たちを励まし続けてくれます。

    人生のおりおりに、またここ一番の勝負を迎える時に、名言に刻み込まれたイチローの智慧を学び、心の指針にしていただければ幸いです。