【松下幸之助の名言散歩(英語&日本語)】人材育成への愛と情熱を学ぶ

  • 【目次】
  • 名言の背景としての松下幸之助の生い立ち
  • 松下幸之助の格言・名言集 
  • 松下幸之助のエピソード 
  • 人を愛し人材養成に命を懸けた松下幸之助

松下幸之助(まつしたこうのすけ)は、現在のパナソニック(旧松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者であり創業者です。パナソニックといえば日本を代表する家電メーカーの1つで、家にパナソニック製の家電があるという方も多いはずです。

松下幸之助を端的に表せば「努力の人」であり、また「経営の父」として今でもその言動をモデルとする経営者は後を絶ちません。松下幸之助の経営のベースには「人間への愛」があります。人材を深く愛し、数多くの方を立派な存在へと育成されています。

また経営者としてだけでなく、政治指導者としても活躍し、松下政経塾も設立しています。松下政経塾というのは一般的な塾ではなく、政治を教える塾です。この松下政経塾を卒業した政治家も数多く、政治面でも日本に多大な影響を与えました。

今回は、そんな松下幸之助の残した数々の名言から、彼の生い立ちやエピソードも踏まえて、私たちの心の琴線に触れる言葉をご紹介します。

名言の背景としての松下幸之助の生い立ち

経営の神様」の異名を持ち、実業家、発明家であり、政治家の育成にも力を注いだ松下幸之助。一代で世界に通用するパナソニックという大企業を築き上げた松下幸之助の功績は、並みならない、かつたゆまない努力の結晶です。

こちらでは、松下幸之助の生い立ちと功績を見ていきます。

幼少期の松下幸之助

明治27年(1894年)1127日松下幸之助は、和歌山県海草郡和佐村(現在の和歌山市)に父政楠と母とく枝の三男として生まれます。

そして8人兄弟という大家族の家庭で幼児期はのびのびと育ったようです。しかし幸之助が4歳の時、早くも転機が訪れます。

米相場で失敗して破産したため商売を始めたものの、商才のなかった父は事業にも失敗し 、所有していた家も土地も失います。

父はそのまま大阪へと出稼ぎに行ってしまい、父と離れ離れの生活になります。そして松下幸之助が9歳の時には大阪に丁稚奉公に行くことになり幼くして働くことになるのです。ただそこで得た様々な経験は、のちに経営者として必要な糧となりました。

・・松下電器創業まで 

大阪で丁稚奉公をして数年経った頃、日本では鉄道が整備されたりと電気が生活に欠かせないものになっていきます。 幸之助は大阪で路面電車が電気で走ることに感銘を受け、以来電気に関わる仕事をしたいと思うようになります。

幼い松下幸之助でしたが、これからは電気の時代が来ると予感していたそうです。

そうして明治43年16歳になったとき、 大阪電灯 (現在の関西電力) という会社に入社、才能を発揮して出世していきます。また、より知識を高めたいと願った幸之助は、1913年に関西商工学校夜間部予科に入学します。しかし独立したいという気持ちを抑えることができません。

松下幸之助の功績

22歳の時に 大阪電灯を退職した松下幸之助は、その後自宅で家族と友人の計5人で、新事業に乗り出します。なかなか事業は軌道に乗らず、友人たちは辞めてしまいましたが、幸之助は諦めませんでした。

その後、次々に新製品を開発するとともに事業を拡大し、1918年には松下電気器具製作所、1929年には松下電器製作所へ改称すると同時に「綱領・信条」*を掲げました。

1935松下電器産業株式会社として自社を法人化した松下幸之助は、ますます熱心に研究開発に勤しみます。資材の調達がますます難しくなる中、1941年には発明者・考案者番付で西日本1位となります。

第二次世界大戦時には軍需産業に関わり、戦後窮地に立たされますが、PHP研究所の設立により倫理教育を始めたことにより、なんとか乗り切ります。

そして電器関連産業だけでなく、航空機、証券、レコード事業などを手掛け、失敗と成功を繰り返しました。*参照:https://www.panasonic.com/jp/corporate/history/konosuke-matsushita/043.html    

・・松下政経塾の設立

経営者として成功し、自身が作った松下電器もどんどん大きくなっていきます。そんな中で幸之助は、社会がよくならなければ人々の幸せもないと考えるようになり、積極的に政治への提言も行うようになります。

やがて政治家をはじめ、国を担う人材の育成を目指して松下政経塾を設立します。自らの財産70億円を使ったと言われ、幸之助の強い意思が伝わってきます。

松下政経塾からは優秀な人材が多く排出され、今でも多くの政治家が松下政経塾で学んでいます。

 

松下幸之助の格言・名言集(英語&日本語)

 時に厳しいバッシングに遭いつつも、日本の産業全体に大きく貢献し、次々と新たなことにチャレンジする松下幸之助のバイタリティーと行動力は、多くの人の心を打ちました。

晩年は、日本だけでなく、世界を舞台によりよい暮らしをもたらす科学技術の振興に寄与するべく様々な活動を行いました。

それでは、そんな松下幸之助の残した数々の名言からセレクトしてご紹介します。  

松下幸之助の名言①

⭐We believe that our business will always succeed

⭐事業はかならず成功するものと考える

(「PHP研究所 松下幸之助経営塾 案内サイト」より)

    事業を行い懸命に努力をして成功しないのならば、何か問題があるためで、その問題を見つけて、ひとつひとつ各個撃破で解決してゆかなければなりません。

    また、事業を行うからにはかならず黒字にして、さらに成功させよ。という戒めの言葉でもあります。

    松下幸之助の名言➁

    ⭐All things are developing and developing. Generation and development are natural laws.

    ⭐万物は生成発展している。生成発展が自然の理法である

    (「PHP研究所 松下幸之助経営塾 案内サイト」より)

    「ものを作り出す」そして「さらに発展させる」こと。「作りっぱなしにせず、つねに人々のニーズに答えるべく改良を重ねよ」という、モノづくりに対する情熱が込められた一言です。普段の仕事でも同じですね。  

    松下幸之助の名言③

    ⭐It stops because it stops when it fails. If you continue until you succeed, you will succeed.

    ⭐成功するところまで続ければ成功になる。(失敗したところでやめるから失敗になる)

    (『素直な心になれたら: 松下幸之助が中学生に教えたかったこと』 PHP研究所より)

    人は失敗するとそこで諦めてしまいがちです。しかし松下幸之助は違いました。

    幸之助が発明家、実業家として類まれな才能を発揮できたのは、幾度も失敗しても諦めることなく、そこからが立ち上がり、創意工夫発見を積み重ねて、成功するところまで頑張り続けたからです。

    「リバウンドこそ大切」と言ってもよいでしょう。是非とも見習いたい心構えです。  

    松下幸之助の名言④

    ⭐It is said that it is three years on the stone. But do not neglect your efforts to master the three years in one year.

    ⭐石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない。

    (『不況に克つ12の知恵』 php研究所より)

      時間は無限ではありません。限られた時間の中でどれだけ最善を尽くすことができるのか、だらだらと過ごすのかによって、当然結果は違ってきます。

      1年でできるものを3年かけるのではなく、いかに懸命に学び、それを早く実現してゆくのか。短期間で数多くの製品を世に送り出した発明家、松下幸之助が、並大抵の精神ではなく、まめな努力の人でもあったかがわかる名言です。

      石の上にも三年という言葉にも甘んじてはいけない。「時間は創りだすことができる」、それは最高の発明でしょう。

      その熱意の入れ方、創意工夫の必要性を少しでも見習いたいと思います。  

      松下幸之助の名言⑤

      ⭐ If you are inferior to others comparing yourself with them, it isn’t anything you should be ashamed of; however, if you are inferior this year to what you were last year, it is surely shameful.

      ⭐人と比較をして劣っているといっても、決して恥ずることではない。けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して、もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである

      (株式会社 ディソナンスホームページ2020.06.04より)

      自分自身の望みが適う方向に行かなかったり、なかなか結果がでないことは誰にでもあります。その時に人は、他人を羨ましく思い、他人との比較で、自分を陥れるようなことを考えがちです。自分の惨めさを反芻し、悶々とした日々を過ごすようになります。

      しかし、他人との比較や競争で自分が劣っていると考えるべきではありません。なぜならば、自分の目に見えないところでの他人の努力の部分を正当に評価していないこともあるからです。

      また、同じようなことであっても自分の進む道には他人と違う要素もあり、自分の達成すべきものが今は芽が出ていないだけかもしれません。

      大切なのは、他人との比較ではなく、自分の過去との比較、自分自身との戦い、自分の孤独との戦いです。「そんなことで退いてしまうほど、自分の夢や理想はちっぽけなもであったのか」を問うてみることです。

      見守ってくださっている周りの方々に感謝を深め、夢を実現すべく日々を邁進してゆきましょう。

      松下幸之助の名言⑥

      ⭐ No matter how much you regret the past, you can’t change it, and no amount of worrying can affect the future.You just have to do your best right now.

      ⭐どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである。

      (『経営のコツここなりと気づいた価値は百万両 (PHP文庫) 』より)

        人間誰しも失敗はします。しかし過ぎ去ったことをどんなに悔いても、過去は変わりません。しかし過去の評価は変えることができます。今、現在を精一杯生きて幸福ならば、「辛い過去も幸福へと至る道であった」と黄金色の評価に変わります。

        そしてもうひとつ、過去の重要な意味は、過去の失敗から教訓を学ふことができることです。その教訓を知恵として、現在の努力に生かすことができます。

        また、未来に対して、まだ来ぬことを心配ばかりする取り越し苦労をしたところで、その悶々として恐怖に怯えている時間は無駄な時間になります。

        未来に向かっては希望を描き、「今」この瞬間に最善を尽くすことが、未来を変えてゆくポイントなのです。

        松下幸之助の名言⑦

        ⭐Optimism and pessimism. There is a way in pessimism, and a way in optimism.

        ⭐楽観よし悲観よし。悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある。

        (『松下幸之助の見方・考え方―ビジネスの王道はこうして歩め! 』phpより)

        楽観も悲観も、それぞれに行き過ぎてしまったら道を見失ってしまいます。しかし、たとえば、楽観のなかから、そのエネルギーを使ってさらに進んでゆく「道」を見つけることができます。

        また悲観のなかからも、その学びを得て糧にすることで次につなげてゆく「道」を見つけることができます。

        大切なのは、それぞれに未来へと通じる道を見つけて、どんな場合でも進んでゆくことです。未来を切り開くために、その時々で最も合う方法を取ることが最善の道なのです。 

        松下幸之助の名言⑧

        ⭐Even if you say that you give birth to an idea, it is not born with the lips alone. This is also enthusiastic. The enthusiasm of being absorbed at one time,whether sleeping or waking up, gives us unexpected and good wisdom.

        ⭐アイデアを生むと言っても、口先だけでは生まれない。これもやはり熱心であること。寝てもさめても一事に没頭するほどの熱心さから、思いもかけぬ、よき知恵が授かる。

        (『[愛蔵版]松下幸之助一日一話』php研究所編より)

        アイデアに溢れていた松下幸之助は、いわゆるビッグマウスではありませんでした。「夢は実現するためにある」、まさにこの言葉にピッタリなのが幸之助です。

        大きな夢があり、世界に通用するものを商品として送り出すには、そこに、どれほどの念いの入れ方と、努力の積み重ねがあったのでしょうか。想像に難いところがあります。

        また「思いもかけぬ、よき知恵が授かる」とありますように、熱心な努力の結果、良きインスピレーションを受けることができるのです。

        この言葉の背後には、目に見えない神仏への感謝の気持ちが溢れているのが伝わってきます。懸命な努力の連続のなかに、神仏、そして人々への感謝の気持ちが、未来を創造してゆく良き原動力となったのでしょう。    

         

        松下幸之助の名言⑨

        ⭐An attitude of not listening to what people say is like seeking for themselves and making the mind poor.

        ⭐人の言に耳を傾けない態度は、自ら求めて心を貧困にするようなものである。

        (『人生で大切なこと』松下 幸之助著 PHP研究所より)

        ◎自分の話は得意げにしても、他人の話は聞かない。この原因のひとつは「慢心」にあるでしょう。慢心とは小さな成功で満足して出来上がってしまうことです。

        天狗の心といってもよいでしょう。天狗の心でいれば脇が甘くなるとともに、周囲の人から嫌われているのにも気づきません。いつしか小さな事件をきっかけに坂を転げ落ちるように大きく転落してしまうことになります。

        慢心は努力を阻害するので、もうそれ以上に成長しないようになります。そうならないためには、慢心を厳に戒め、自らの心に「謙虚さの美徳」を言い聞かせるべきです。

        ◎また、他人の話しを聞かない原因のもうひとつは、自分自身に本当の自信がないために、他人の忠告や素晴らしいアイデアを聞こうとしない心にあります。

        そこにあるのは、自分自身が傷つくことに対する恐れです。また「他人との比較」で自分を下げてしまう惨めな気持ちです。

        自分自身に正当な自信のある人は他人の意見を聞いても心が深く動じたりはしません。

        確かなる自信を得るためには、コツコツとした実績の積み重ねと、心のどこかで神仏を敬う気持ちが必要です。

        神仏を愛し敬う信仰心を持っていると、自分も神仏から愛され期待されている存在であると感じることができて、心の安定とともに神仏の子としての揺るぎない自信が生まれてきます。

        ◎さらに、人の言に耳を傾けない態度をとる人の中には、そんなことは 「知っている」「わかっている」 と早とちりする癖の方もいます。

        相手を見下してバカにしているか、あるいは大雑把な性格のため注意深く聞けないタイプです。

        人には個性があり観察する視点も違うため、たとえ、自分がわかっていると思っていることでも、その方の言われていることには、微妙にニュアンスが違ったり新しい視点も学べるかもしれません。

        注意深く聞く性格をつくることで、何かヒントになることがあったり、物事の上辺だけではない「本質」を見抜く力ともなるでしょう。

        いずれにしても、謙虚に耳を傾けることが大切であり、それが、心の豊かさの証明につながります。  

        松下幸之助の名言⑩

        ⭐One's work cannot proceed without the help of others.

        ⭐自分の仕事は、人の助けなくして、一にも進み得ないのである。

        (『志を教える』上甲 晃著 致知出版社より)

        人間は助け合いなくしては生きていけないし、チームワークあってこそ、仕事も大きく育ってまいります。

        自分が直接的に成果を出したと思えるものでも、今一度、よく考えて、自分の周りを眺めてみましょう。コピーを取ってくれたり、実は大切な部分の段取りをつけてくださっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

        本当に仕事ができる人で伸びてゆく人は、小さな感謝の発見を数多くしているものです。日々の生活でも、恵まれているものを発見し常に周りに感謝して生きることが人生成功の王道です。

        松下幸之助の名言⑪

        ⭐My money, my work, my property. Speaking of my own, it's my own, but this is also what I got from the world. It is a deposit from the world.

        自分の金、自分の仕事、自分の財産。自分のものと言えば自分のものだけれど、これもやっぱり世の中から授かったもの。世の中からの預かりものである。

        (『「運命をひらく」生き方上手 松下幸之助の教え』本田健著 PHPより)

        仏教では「自我」という言葉があります。自我とは、「自分が、自分が」という考え方です。そして、自分で手に入れたものは「自分のもの」であると言い張る気持ちです。

        自分が稼いだものは自分のものであると、普通は思うかもしれませんが、松下幸之助は、そうではないと教えてくださいました。それも世の中からの預かりものであると。

        なぜなら、自分の仕事やお金は、結局は、まわりまわって自分のところに返ってくるかもしれないけれど、そこには神様からの恩恵があります。また世の中の様々人の愛の思いと見知らぬ努力が付加されているのです。

        「今手元にあるものも、預かっているもの」という考え方の奥には、神様への信仰心と、多くの方々への感謝の思いがあふれています。

        「この命も神様から預かっているものである」とは西郷隆盛の言葉です。預かっているものであるから、命もお金も大切に扱い、育ててゆき、多くの方のお役に立てる人生になってゆかなければなりません。

        松下幸之助の名言⑫

        ⭐Business is to impress.

        ⭐商売とは、感動を与えることである。

        (『ザ・メッセージ 今 蘇る日本のDNA ダイジェスト版 [DVD] toeより)

        商売とは商品を売って利益を挙げることですが、商売の本質であり商売の究極のコツは、人々の心に感動を与えることだと、経営の神様から教えていただきました。

        これは、ディズニーランドを創設したウォルト・ディズニーの思考を思い出す名言です。

        松下幸之助の名言⑬

        ⭐It is important for people to burn. You need firewood to burn. Firewood is a problem. Worries grow people.

        ⭐人には燃えることが重要だ。燃えるためには薪が必要である。薪は悩みである。悩みが人を成長させる。

        (『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』松下政経塾編 phpより)

        なるほどと感心するような面白い表現の名言です。

        悩んでいる時は辛いものですが、その悩みから学びを抽出することができるなら、悩みこそが人間を成長させる原動力となります。

        「何とかその悩みを梃子にして成長して欲しい」と願う、若い人への励まし、愛の思いが満ちた言葉です。

        松下幸之助の名言⑭

        ⭐I don't think I have exhausted everything. Alone on the edge of the cliff. Only then will a new wind blow.

        ⭐万策尽きたと思うな。自ら断崖絶壁の淵にたて。その時はじめて新たなる風は必ず吹く。

        (『松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫) 』より)

        成功者は、万策尽きたと思えるようなところ、いわば背水の陣から、何とか一歩を前進させて、成功への道を歩き始めます。

        夢や志があり、本当にそれが世のなかのためになるものならば、決して諦めずに、心の底から祈るような気持ちと勇気を鼓舞する時、天の助けがあります。

        新しい視野が開けて風が吹きます。「必ず」と言葉を結んだ極めて力強い名言です。

        松下幸之助の名言⑮

        ⭐Anyway, think about it. It is to devise. And it is to try. If you fail, try again.

        ⭐とにかく、考えてみることである。工夫してみることである。そして、やってみることである。失敗すればやり直せばいい。

        (『成功のために大切なこと』 松下幸之助著 php研究所 より)

        「考えること。工夫すること。実践すること。失敗したらやり直すこと。」

        この4つの言葉は、積極性・明るさ・建設性の具体的指針でもあり、成功者の共通ルールでもあるでしょう。

        松下幸之助の名言⑯

        ⭐If you think that everyone is bigger than you and you work, you will surely succeed, and you can do a huge job.

        ⭐すべての人を自分より偉いと思って仕事をすれば、必ずうまくいくし、とてつもなく大きな仕事ができるものだ。

        (『[愛蔵版]松下幸之助一日一話』php研究所 より)

        人生で出会う人はみんな師であると考えると、それぞれの個性や長所から学ぶことができます。

        その宝の山を深く愛して大事にすることが、経営者としての大きな器をつくりであり、大きな仕事ができるようになる秘訣なのです。

        松下幸之助の名言⑰

        ⭐Don't force it. Don't sell what your customers like. Sell ​​what is good for your customers.

        ⭐無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。

        (『上に立つ人に伝えておきたいこと』本多 晋介著 日本文芸社より)

        お客様の好むもののなかにも、そのお客様のためにはならないものもあるかもしれません。

        また、お客様の現在の考え以外のもののなかにも、お客様のためになるものもあるかもしれません。

        それはあたかも母親が子供たちのためになるように考えて食事をつくることにも似ています。お客様を愛するという愛の思いが結局はお客様の感謝を得ることになり商売繁盛へとつながるのです。

        松下幸之助の名言⑱

        ⭐If you are not willing, you will be lazy.

        ⭐志低ければ、怠惰に流れる。

        (『松下幸之助の哲学』 PHP文庫) より

        ⭐I am neither young nor old to make aspirations. And, where there is a will, the road will definitely be opened for both young and old.

        ⭐志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ず開けるのである。

        (『道を開く』PHP研究所 より)

        夢や理想やロマンがあり、そこから出てくる「志の高さ」こそが、勇気ある行動や、コツコツと懸命に努力を続けることへの原動力となります。

        日々の仕事のなかにも、エネルギーが落ちてきたように感じる時は、まずは運動や睡眠や食事の見直しなどによって蓄積疲労を解決する工夫をしましょう。

        そして、今一度「志」の部分のチェックが必要でしょう。

         

         

        競争や対立は成長するために必要な要素ですが、それが行き過ぎてしまうと、しのぎを削るギスギスした社会になるばかりか、商売上もいつしか悪が忍び込んできます。

        そしてお客様志向ではなく、相手を倒すことばかりに目的が絞られてきて、業界全体に行き詰まり感が生じてしまいます。

        松下幸之助は、自分の会社だけの利益を追求するだけではなく、業界全体や、国そのものが繁栄するための考え(思考)を持っていました。

        敵をも愛する豊かな心、その愛の器の大きさ、豊かさが、結局は自社を世界ブランドとして発展させた秘訣でもあったのでしょう。

        もちろん敵をも愛する心を持っていれば、他社の技術や人事なども勉強の材料にすることができます。

        松下幸之助の名言⑳

        ⭐Words and actions that come out of good faith and sincerity are valuable in their own right and are something that strikes the heart of the other person.

        ⭐誠意や真心から出たことばや行為は、それ自体が尊く、相手の心を打つものです。

        (『「運命をひらく」生き方上手 松下幸之助の教え』本田健著 PHPより)

        誠意や真心を持つためには、嘘をついて誤魔化さない心や、他の人々の幸福を心底から願う愛の心があるかどうかが問われます。

        誠実に生きたいと日ごろから願い、人によかれと思って出た言葉や行為は、相手の魂に響いて届き、相手の心を打つようになります。

        誠心誠意の気持ちで深い真心を込めたからこそ素晴らしい製品が誕生したのでしょう。

        松下幸之助の名言21

        ⭐When doing business, the manager must first make a judgment and act calmly.And on top of that, it's important to gently add emotions

        ⭐経営者は事にあたり、まず冷静に判断し行動しなければならない。そしてそのうえでそっと情を添えることが肝要である。

        (『経営秘伝』php 江口勝彦著より抜粋)

        冷静な判断には「知」が必要です。行動には「勇気」が、そして「情の心」です。情とは愛情、愛の心と言ってもよいでしょう。

        この「知(知恵)・仁(愛)・勇(勇気)」の3つがリーダー(経営者)の心構えであることを教えていただきました。

        松下幸之助の名言22

        ⭐Personnel issues affect management.

        ⭐人事問題は、経営を左右する。

        (『人を活かす経営(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー)』 松下幸之助著より)

        経営の神様と言われた松下幸之助の経営の大きな特徴は、「人を愛し人を育て人を大切にした。人材育成へのもの凄い熱意。人事采配にも凄腕を振われた」ということではないでしょうか。

        人材こそが経営の要であることを心得ておきたいと思います。

        松下幸之助は経営者であるとともに熱き教育者でもあり、その根底には、人々への圧倒的な愛の思いが流れていました。

        さて、この名言では、人事問題というものは、経営者の仕事の中心軸のひとつであることを、改めて教えていただきました。人事やお金の流れは、経営としての最重要事項でしょう。

        松下幸之助の名言23

        ⭐You can't run a fool, but you can't run a wise man.It must be managed by public knowledge.

        ⭐愚人の経営もいけないが、賢人の経営もいけない。衆知による経営でなければならないということだ。

        (『松 翁 論 語』 松下幸之助翁述 * 江口克彦氏 記 巻四 真の経営 phpより)          
                  

        愚かな経営はダメだけれども、賢くてもワンマンの独断的な経営では、一時的には上手くいっているように見えても、死角は出てくるもので長続きはしません。個人だけの能力には限界があるのです。いろいろな方の知恵の結集が大切です。

        また、経営には多様なお客様のニーズへのミートが必要であり、そのためにも多くの方の叡智を集めることが大切です。

        松下幸之助の名言24

        ⭐I was lucky to succeed. Failure was because I had no power. I started thinking about that.

        ⭐うまくいったときは運がよかったと思い、 うまくいかなかったときには、 自分のやり方が悪かったからだと考えて事に当たってきた。

        (『松下幸之助 ビジネス・ルール名言集 (PHPビジネス新書) 』より)

        運がよかったという思いは、天の助けがあったという感謝の気持ちにつながっているでしょう。天や人々のおかげであるという気持ちが、さらなる成功を呼び込んできます。

        また、失敗の時は、人のせい環境のせいにする気持ちになりがちですが、それでは次へのステップを進むことができません。

        自分に力がなかったと思い、失敗から学ぶべきものを学び、今一度チャレンジしてゆこうとする心が、いつしか成功への道へとつながってゆくのです。

        松下幸之助のエピソード

        松下幸之助には、名言だけでなく数々のエピソードも残されています。性格がよくわかるエピソードや、考え方がわかるエピソードなど、どれも興味深いものばかりです。

        ・・10日に1回は散髪していた?

        松下幸之助は10日に1回ほどのペースで散髪していました。これはかなり短い頻度ですが、ただおしゃれだっただけではないようです。

        というのも、ある時散髪をしていると、理髪店の店主にもっと髪型に気を使った方が良いと言われます。

        なぜかと聞くと、あなたの頭は松下電器の看板みたいなものなのだから、人に見られた時に悪い印象を与えない方が良いと言われたそうです。

        それ以来、松下幸之助は頻繁に髪を切り、自分と会社に良い印象を持たれるように配慮するようになりました。

        ・・何よりも人が大事

        昭和9年、室戸台風が大阪を直撃したことで松下電器は大きな被害を受けます。ちょうど新しい工場を建てたばかりでしたが、その工場をはじめ多くの工場が崩壊します。

        台風が去った後、工場を視察した松下幸之助は、落ち込む社員に対して「工場はまた建てたらええ、人間さえ無事なら」と声をかけたと言います。

        松下幸之助がいかに人を大事にしていて、人さえ残っていれば他はどうとでもなると考えていたかがわかります。もちろん落ち込む社員を想っての発言という部分もあるでしょう。優しさと度量の大きさが伝わるエピソードです。

        人を愛し人材養成に命を懸けた松下幸之助

        松下幸之助はパナソニックを創業し大成功させました。私達の生活に欠かせない多くの家電を販売しているメーカーの1つで、今の生活があるのは松下幸之助のおかげと言っても言い過ぎではないでしょう。

        同時に松下政経塾の設立など、人材育成にも力を入れました。国や組織を動かすのはあくまでも人という思想が根底にあり、その思想通りに多くの人を育てました。経営者だけでなく、指導者としても極めて優秀で、後に幸之助の影響を受けた有名経営者はたくさんいます。

        ビジネスとはどうあるべきか、経営とはどうあるべきか、人はどう成長していくべきかなど、多くのことを松下幸之助から学ぶことができるでしょう。

        松下幸之助の名言の数々は、時代は変わっても心に響くものが多く、実業家でなくても心に留めておきたいものばかりです。苦しい時や辛い時だけでなく、日々の生活や仕事でも松下幸之助の名言を思い出して、謙虚に前向きに、そして人々のお役に立てる成功を目指して人生を歩みましょう。

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        松下幸之助の名言⑲

        ⭐Competition is necessary and conflicts may occur. However, I want to have a rich heart that loves my enemies.

        ⭐競争も必要、対立することもあっていい。だが敵をも愛する豊かな心を持ちたい。

        (『人を生かす12の鉄則』松下 幸之助著 PHP研究所より)

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