スティーブ・ジョブスの名言【英語・和訳・関連本‥】独創的発想の生まれ方・生かし方

    スティーブ・ジョブズはアメリカの有名な実業家であり、作家または教育者という顔も持ちます。

    アップル社の共同設立者の1人であり、彼の名前は世界中に知れ渡っています。
    病気のため56歳の若さでこの世を去ったのですが、彼の死に対して多くの著名人がコメントを発表しました。

    生前彼はいくつもの名言とエピソードを残しています。自分の人生に行き詰り感があったり、面白みを感じない人は、スティーブ・ジョブズの生き方・名言を参考にしてみてください。

    スティーブ・ジョブズの格言・名言集

    スティーブ・ジョブズの名言① 成功と失敗の違い

    ⭐成功と失敗の一番の違いは途中で諦めるかどうか。

    (『スティーブジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレスより)

    とてもシンプルな内容ですが、ズバリと言い切っています。成功には何よりも熱意が大切であり、熱意を持続できるかどうかによって、成功・不成功が分かれます。

    スティーブ・ジョブズの名言➁ヒットするには

    ⭐Every marketing can not make it a hit.

    ⭐どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。

    (『スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉』PHPより)

    駄作はダメであるというのは、ソフト(内容)重視の考え方です。マーケティングやテクニックだけではヒット商品は生まれません。

    結局は良き商品内容が一番大事なのであり、違う言葉を使えば、駄作は消費者に対して失礼になる商品だということです。

    スティーブ・ジョブズの名言③量と質

    ⭐Quality is more important than quantity. One home run is much better than two doubles. 

    ⭐量より質が重要だ。2本の二塁打より、1本のホームランのほうがずっといい。

    (『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレスより)

    他社にもあるようなそこそこで妥協した製品ではなく、わが社でなければ絶対にできない商品を目指す、量よりも質へのこだわりが込められた言葉です。

    少なくとも自分の理想に照らして、あるいは消費者のニーズ(表面的なものだけではなくて、需要を創りだすという意味での潜在的ニーズも含めて)に照らして、納得のいくものを生み出す必要があるのです。

    スティーブ・ジョブズの名言④チームワーク

    ⭐Be a yardstick of quality. Some people aren't used to an environment where excellence is expected.

    ⭐偉業は1人では成し得ない。チームによって成し遂げられる。

    (『スティーブ・ジョブズ 自分を貫く言葉』イースト・プレスより)

    スティーブ・ジョブズは、自分と相容れない性格の人にも耐えつつも、相手を尊重(リスペクト)し、バランスを考えることを重視していました。

    経営者は、他人と同じように、自分自身をも上手に使います。つまり、自分自身の長所と短所を客観的に分析し、それを部下の性質とどう組み合わせるとよいのかを常に考え、チームワークで最高の成果を出すのです。

    スティーブ・ジョブズの名言⑤仕事とは

    ⭐I'm not working to do good business.

    ⭐経営を上手くやるために仕事をしているわけではない。

    (『スティーブ・ジョブズ 自分を超える365日の言葉』田外孝一著:泰文社より)

    彼にとっての経営理念は、単にお金儲けをするためでもなく、マネジメントやマーケティングのためでもなく、「最高の価値を作る」ことでした。

    スティーブ・ジョブズの名言⑥シンプルの本質

    ⭐Simple can be harder than complex.

    ⭐シンプルであることは、複雑であることよりも難しい。

    (『スティーブ・ジョブズ 自分を超える365日の言葉』田外孝一著:泰文社)

    スティーブ・ジョブズには引き算の美学というものがあり、無駄を徹底的に取り除きシンプルにすることにこだわりを持っていました。

    「シンプル」というものは、真の宗教家や求道者が求めている真理の探究につながるものがあるでしょう。

    スティーブ・ジョブズの名言⑦ 危険な落とし穴

    ⭐安全にやろうと思うのは、1番危険な落とし穴なんだ。

    (スティーブ・ジョブズ全発言 世界を動かした142の言葉  PHPビジネス新書より)

    ヒット商品が出ても安定した状況に甘えず、リスクを恐れずにイノベーションを起こし続けた男がスティーブ・ジョブズです。

    それは、毎年毎年絶えずに、ヒットしているパビリオンやショーを変革してゆくディズニーランドの企業理念にも通じるものです。 

    スティーブ・ジョブズの名言⑧偉大な芸術家は

    ⭐Good artists copy, great artists steal.(Pablo Picasso)

    ⭐優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む。

    (スティーブ・ジョブズ全発言 世界を動かした142の言葉  PHPビジネス新書より)

    ここでいう「盗む」とう言葉には、価値を見抜くということです。 この言葉の元ネタはピカソです。

    スティーブ・ジョブスは既存の良いものの価値を見抜いて製品化に活かすスキルに長けていたとも言われています。

    スティーブ・ジョブズの名言⑨革新とは

    ⭐Absolutely can not be imitated, continue the innovation of level I do not think even try to imitate.

    ⭐絶対に真似のできない、真似をしようとすら思わないレベルの革新を続ける。

    (『スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉』PHPより)

    他社や他人が真似ることができないようなぶち切りのイノベーションが希求されています。

    真似を許さないほどの革新的な商品の開発を続るには、つねに考え抜いた結果から出てくる「質の高さ」が問われるでしょう。

    スティーブ・ジョブズの名言⑩ 市場調査について

    ⭐ベルは、電話を発明する前に市場調査などしたか?

    (スティーブ・ジョブズ全発言 世界を動かした142の言葉  PHPビジネス新書より)

    よく考えれば、「世の中に出回っていないものについての市場調査なんか無意味だ」とわかります。

    今流行っているものの市場を追いかけるのではなく、今は存在しないけれども、「こんなものがあったら面白いとか、便利である」などの、人々の潜在的ニーズへの探求が大切でしょう。

    スティーブ・ジョブズの名言⑪持続するには

    ⭐I’m convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. You’ve got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers

    ⭐私は、本当に好きな物事しか続けられないと確信している。何が好きなのかを探しなさい。あなたの仕事にも、恋人にも。

    (2005年6月12日 スタンフォード大学卒業式でのスピーチ・名言倶楽部より)

    好きこそのの上手なれともいいますし、その反対に、下手の横好きともいいます。

    でも、「本当に、本当に好きなこと」には、本人の才能が眠っているものであり、そこに喜びがあり、継続することができます。自分の仕事を深く愛することからヒット商品はスタートします。

    また、次のような類似の名言も残しています。

    ⭐Sometimes life’ s going to hit you in the head with a brick. Don’ t lose faith. I’ m convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did.

    ⭐人生があなたの頭を レンガ で 叩く こと も ある だろ う。 しかし、 信念 を 失わ ない で ほしい。 私 を 前進 さ せ 続け た 唯一 の こと は、 自分 の 仕事 が 大好き で あっ た こと だ と、 私 は 確信 し て いる。

    (『続・道をひらく英語の名言50』中村 友彦著より)

    スティーブ・ジョブズの名言⑫集中の仕方

    ⭐何 かに絞り込むということは、イエスではなくノーと言うことだ。

    (『スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉』PHPより)

    成功するための王道のひとつは、意外なことのように思いますが、「何を捨てるか」にかかっています。 

    「捨てる」ことは難しいものですが、価値のないもの、価値のない時間を捨てた人、「時間」を有意義に生かすことができた人にこそ、勝利の女神は微笑むのではないでしょうか。

    同じような名言を参考までに。

    ⭐It’s only by saying no that you can concentrate on the things that are really important.

    ⭐重要なことに集中する唯一の方法は「ノー」と言うことだ。
    ( 2004年10月12日 BusinessWeekでのコメント・名言倶楽部より)

    スティーブ・ジョブズの名言⑬引き抜きの言葉

    ⭐Do you want to spend the rest of your life selling sugared water, or do you want a chance to change the world?

    ⭐残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか、それとも世界を変えるチャンスが欲しいか? (『スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉』PHPより) 有名なペプシコーラの経営者ジョン・スカリー氏を引き抜く際、この言葉を放ったとされています。

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    名言の背景としてのスティーブ・ジョブズの生い立ち(アップル社設立までの簡単な経緯) 

     世の人々が使用している有名端末は、スティーブ・ジョブズによって開発されました。 

    1985年には革新的で重要な技術の開発に対する貢献が評価されて、優秀な発明者に贈られるアメリカ国家技術賞を受賞しました。

    それでは、スティーブ・ジョブズの生い立ちを見ていきましょう。

    ・・少年期まで

    スティーブ・ジョブズはシリア人の父親とアメリカ人の母親の間に生まれ、その後すぐに養子に出されました。

    幼少の彼はとても手のかかる子どもだったようです。

    ヘアピンに電気が通るかが気になった彼は、それ確かめるためにコンセントにヘアピンを入れて感電した経験もあるそうです。

    ・・青年時代も破天荒だった

    高校生のときに夏季インターンシップに参加し、スティーブ・ジョブズは運命的な出会いを果たします。

    後にアップルの共同設立者となるスティーブ・ウォズニアックと意気投合したのです。

    2人はある記事がきっかけで無料で長距離電話に興味を持ち、オリジナルのブルー・ボックスを作ったりしました。

    ・・アップル社を設立する

    ウォズニアックはマイクロコンピュータを開発し、それは後にApple Ⅰと呼ばれるようになります。

    しかし開発当時は理解してくれる企業がなく、スティーブ・ジョブズは彼とともに悩みました。

    2人は資金を集め、Apple Ⅰを売り出す決意をしました。そのための社名をどうするか考えているとき、スティーブ・ジョブズの方からアップルという名前を提案したのでした。それがアップル社設立までの簡単な経過です・・・。

    ・・その死を多くの人々が惜しむ

    病気が原因で56歳で亡くなった彼を死に多くの人々が悲しんだようです。
    亡き骸はパロアルトの無宗派墓地に埋葬されました。

    当時の大統領だったバラク・オバマ氏が弔意を表明し、スティーヴン・スピルバーグビル・ゲイツなどの大物たちもコメントを出しています。

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    スティーブ・ジョブズの有名なエピソード

    スティーブ・ジョブズが残したエピソードからも、彼が、あまり考えもせずに大多数に着いてゆくとか、長いものに巻かれるという意味での、「一般的に言われる常識」という言葉が通じない人物だったことが伺えるでしょう。

    残されたエピソードの中から、有名なエピソードを紹介します。

    ・・PCが大嫌いだった?!

    スティーブ・ジョブズの手によって有名な携帯端末が誕生しましたが、実は大のPC嫌いという一面がありました。

    PCを売るくらいなら犬のフンを売った方がましだ、と発言したこともあったようですが、その嫌いな理由には、彼なりの独創的な考え方があったのでしょう。しかし、スティーブ・ジョブズがいなければパーソナルコンピュータであるMacは、誕生しなかったのです。

    ・・愛車にはナンバープレートをつけていなかった

    日本では考えられないでしょうが、スティーブ・ジョブズはナンバープレートをつけずに愛車に乗ることを楽しんでいました。

    これは新車は半年以内にナンバープレートを付ければ良いとする、カリフォルニア州の法律に従ったものです。

    彼と同じように、半年ごとに新車を購入し、車にナンバープレートをつけない生活を過ごす方もいらっしゃったかと思います。しかし、

    スティーブ・ジョブズは、そのような生活スタイルからもつねに新しいものを発見して、仕事にチャレンジしてゆく道へとつなげていたのです。

    ・・完成した試作機を水の中に入れた

    有名なiPodの開発時、長い開発期間を経て試作機が完成しました。スタッフたちがそれをスティーブ・ジョブズに見せたところ、なんと彼は試作機を水槽の中にぶち込んだのです。

    徹底した薄さがテーマだったようで、もっと薄くしろと命令を出したのでした。過激な行動で不器用だったかもしれませんが、彼なりに仕事に対する熱意を表現したエピソードかと思います。

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    常識をもう一度、白紙の眼でみてみよう。

    スティーブ・ジョブズの発言や過去の行動などをチェックすると、ジョブズが変わり者の一面もありそれが心に留まる人もいるかもしれません。

    しかしスティーブ・ジョブズの名言には、簡単にあきらめないことや楽しむ気持ちを重視するものが多くあります。またそこからは、ジョブズらしい先見性のある瞳とまっすぐな姿勢が伝わるでしょう。

    何か大きな結果を出したい人はスティーブ・ジョブズの心意気を学ぶとともに、「一般的に常識と言われているものを、いったん白紙の目で見てみる」訓練をしてみると良いでしょう。

    今までの人生観や仕事観が大きく変わり、見えなかったものがきっと見えてくるでしょう。